【いだわしい】農家を救うサステナビリティ

青森・津軽の魂を醸す:私たちの地域共創とルーツ

【いだわしい】農家を救うサステナビリティ

津軽弁の「いだわしい」という言葉には、「もったいない」という意味、そしてそれ以上に「対象への深い愛着や、無駄にしてしまうことへの心残り」という温かいニュアンスが込められています。

近年、異常気象や突然の災害によって、地元の農家さんたちが丹精込めて育てた作物が甚大な被害を受けるケースが増えています。見た目に傷がついたり、市場の出荷規格に合わなくなったりした農作物は、どれだけ美味しくてもそのまま廃棄されてしまうのが現実です。

私たちは、そうした作物を「仕方のない廃棄物」とは絶対に思いません。そこには、農家さんが流した汗と時間が詰まっているからです。

私たちの約束:価値あるものを、正当な対価で

私たちの「いだわしいプロジェクト」には、一つの絶対的なルールがあります。それは、被害に遭った農作物を、決して「安く叩いて買い取らない」ということです。

困っているからといって安価で引き取ることは、コミュニティを支えることにはなりません。私たちは、農家さんが不利益を被らないよう、すべて通常の市場価格(正規の値段)で買い取らせて頂きます。私たちが地域から一方的に搾取するのではない。コミュニティに対して実質的な還元を行い、ともに持続可能な未来を築くこと。それが私たちの考える真の地域共創です。

気候の猛威に直面した農家さんたちとともに、私たちが手を取り合って挑んだ3つの救済の記録です。

完熟メロン:豪雨による水没からの救済

ある年、地元のメロン畑が集中豪雨に見舞われ、一面が完全に水没してしまうという事態が起きました。収穫を目前に控えた瑞々しい完熟メロンたちは、市場に出荷することができなくなり、畑ごとすべて廃棄処分される寸前でした。私たちはその畑のメロンを正規の価格ですべて買い取り、ブルワリーへと運び込みました。そして、メロンのジューシーな甘みと香りを余すことなく生かした「メロンミルクビール」を醸造。自然の脅威に泣き寝入りすることなく、極上の味わいへと昇華させて見事に救い出すことができました。

嶽きみ(とうもろこし):猛暑による発育不良からの救済

記録的な猛暑となった夏、青森が誇るブランドとうもろこし「嶽きみ(だけきみ)」の畑で、茎の丈が十分に伸びきらない発育不良が発生しました。味は変わらず最高に甘くて美味しいにもかかわらず、サイズや見た目の問題から、市場では一切販売できないという宣告を受けてしまったのです。私たちは、その行くあてを失ったとうもろこし畑を丸ごと正規の価格で購入しました。豊かな糖度を持つ嶽きみを副原料(adjunct)として贅沢に抱き合わせ、特別なペールエールを醸造。自然環境の変化に翻弄された農家さんの努力を、素晴らしい形に繋ぐことができました。

りんご:強い日差しによる日焼け被害からの救済

あるシーズン、非常に強い直射日光によって、地域一帯のりんごの表面がサンバーン(日焼け)を起こし、軽微な外観のダメージを受けてしまいました。味には何の問題もないにもかかわらず、見た目の基準だけで出荷ができなくなった農家さんを救うため、私たちは地元の10箇所以上もの異なるりんご農家さんから、該当するりんごをすべて買い取りました。より多くの生産者を直接的にサポートするため、引き取ったりんごはセゾン、サイダー、および青森エールなど、多種多様なスタイルのビールへと贅沢に使用。見た目の美しさという既成概念を超えて、青森の本当の美味しさを1杯のグラスに詰め込みました。

私たちの活動:缶に込めたデザイン