【伝統を纏う】ビールで表現する青森のアイデンティティ

青森・津軽の魂を醸す:私たちの地域共創とルーツ

【伝統を纏う】ビールで表現する青森のアイデンティティ

青森県内で暮らす私たちにとって、地元の伝統工芸や歴史ある夏祭りはあまりにも身近で、「当たり前の日常」かもしれません。しかし、私たちが醸すビールは全国へと旅立っていきます。大阪や九州、あるいは世界のどこかで私たちの缶を手にする人にとって、青森の地に受け継がれてきた美しさや熱狂は、まだ見ぬ未知の感動であるはずです。

私たちはビール缶を、ただのパッケージではなく「青森の文化を全国へ届けるための走る広告塔(メディア)」であると考えています。1本のビールをきっかけに、まだ青森を知らない人々に、この土地の素晴らしい手仕事や真の熱気に出会ってもらう。それが、私たちのデザインに込めた願いです。

各地の伝統や文化と向き合い、私たちがそのディテールを缶に写し取った代表的な4つの例を紹介します。

津軽塗:4つの技法を世界へ

地元の津軽塗職人さんと手を取り合い、津軽塗の代表的な4つのスタイル(唐塗、七々子塗、紋紗塗、錦塗)を忠実に表現したラベルを制作しました。300年以上の歴史を持ち、何十層もの漆を重ねては研ぎ出すという、気の遠くなるような手仕事から生まれる独特の斑点模様や気品ある質感を缶の上に再現。手元のビールを通じて、津軽職人の執念とも言える技術の粋を全国のファンの元へ届けました。

津軽こぎん刺し:伝統のステッチをモダンなアートへ

こちらも地元の職人さんと深くコラボレーションし、伝統的な「こぎん刺し」の美しい幾何学模様をベースにしながらも、現代のクラフトビールシーンに映えるストリート感のあるヒップなラベルを開発しました。農家の冬の手仕事から生まれた繊細な麻布の温かみと規則正しい美しいステッチにスポットライトを当て、若い世代や遠方の目の肥えたファンへ向けて、その洗練された魅力を新しく発信しています。

津軽びいどろ:ガラスの透明感と色彩を纏う

日本を代表するハンドメイドガラス「津軽びいどろ」の、あの息をのむような美しいガラス器の佇まいをそのままラベルデザインへと落とし込みました。1200度以上の高温で溶けたガラスに、青森の自然を写し取った豊かな色彩を調和させるびいどろの魅力を表現することで、手に取った人が「この美しい硝子器でビールを飲んでみたい」と思えるような、製品への深い認知と興味を全国で喚起させています。

ねぶた祭り:安易な言葉に頼らず、その熱狂のディテールを届ける

私たちは、知名度の高い「ねぶた」という言葉をただ安易にラベルに載せるような真似はしませんでした。私たちが伝えたかったのは、祭りの本当のディテール、すなわち囃子(はやし)の掛け声である「ラッセラー(Rasse ra)」であり、跳び跳ねる踊り手である「ハネト(Haneto)」そのものです。お祭りの名前という記号ではなく、その中に息づく細やかなディテールや熱狂の核心をダイレクトに缶に刻むことで、飲む人々に本当のねぶたの熱気を感じてもらうための挑戦です。